改めて、昨日の勧進帳を振り返る

月曜の勤務、無事に終わりました。
昨日転んだ所、少し痛かったけど、幸い仕事には影響ありませんでした。ちょっと不便だけどね。
あと、お風呂に入ると痛いです。この感覚、久々だわ。

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昨日の勧進帳
何て言うか、本当に良かった。
これまでも、歌舞伎で何度も感動してますが、こんなに深く感動したのは初めて。
なかなか言葉に出来ない、と思っていたけど、海老蔵さんブログのコメントで「神々しい」とか「厳かな」と言う表現があって、あぁそんな感じと思いました。安宅の関に歌舞伎の神様が降りてきたような(大袈裟??)。

亡くなられた團十郎さんの、30年越しの念願だったそうです。
恐らく團十郎さんも、どこかで拝見された事でしょう。そして、海老蔵さんたちの熱演に満足された事でしょう。
あの、穏やかな笑顔で。

始めは能楽の「安宅」、そして舞踊「賤の苧環」。
舞踊は、静御前に扮した市川ぼたんさんの、しとやかな踊りでとても美しく、凛としてました。
ぼたんさんは、子供達に踊りを教えに度々小松にいらしてます。これからも、成田屋と小松とを繋ぐ役割を担って欲しいですね。

そして「勧進帳」。
空は少しずつ薄暗くなってきて、更に舞台が幻想的に感じられました。
まずは、富樫役の獅童さんが登場。
獅童さんは、富樫は初役だそうですが、それを感じさせない風格を感じました。
その後、市川九團次さん演じる義経と四天王(市川右之助さん、片岡市蔵さん、大谷廣松君、市村家橘さん)が登場し、いよいよ弁慶登場。
海老蔵さん、さすが遠くからでも迫力満点。
声もよく通り、こちらも風格充分。
見所の弁慶と富樫の掛け合いのシーン、二人ともそれぞれ負けていません。
冷静に咎める獅童さんに、敢えて挑む海老蔵さん。
共に迫力満点、緊迫感があって、どちらも負けてはいない。見ごたえありました。

後半になると、すっかり日も暮れ更に舞台も見映えするように。松が光に照らされて、とても美しい。熱演は更に続き、最後の酒を振る舞われた(半ば強引に飲んだ?)後の舞、そして飛び六方。
勧進帳の飛び六方は初めてで(注:飛び六方は勧進帳でしか披露されませんが、昨年「阿弖流為」で染五郎さんが飛び六方で花道を去るシーンがあったので。それでも結構感動した)、海老蔵さんの飛び六方も良かった。でも、昨日の会場には花道がなく、舞台の左側に長めの通路が設置してあって、距離が短めだったのが少し残念でしたが。もう少し見たかったなぁ。

最後に、獅童さんと海老蔵さんが舞台に戻ってきてくれました。何か挨拶するかな?と思ってたら、想定外の事だったようで、二人目を見合わせてお辞儀をしただけ。それでも、嬉しかったですけどね。
多分海老蔵さんは力を出し尽くしてたでしょうし、獅童さんもそれに負けじと応えてた。それを直に味わえただけで充分です。
そしたら、急に花火がバーンと打ち上げられてビックリ。
粋な計らいですね。夜空に綺麗に舞い上がってました。これまで、野外ライブでは見たことあるけど、舞台では初めて。

屋外は臨場感や解放感、更に移ろいゆく空の色、全てが舞台に繋がり、それが幻想的な雰囲気を醸し出して、とても素敵でした。
しかも、実際に勧進帳の舞台になった土地そのもので。ここまで辿り着くのに、とても大変だったと聞きました。成田屋さんと、小松の関係者の方々のご苦労を思うと、本当にこの公演が成功して良かった。そして、何より海老蔵さんがこの公演を通して、素直な思いをブログで配信してくれて、改めてこの公演を通して感じていただいたものがあったようで、それが一番嬉しかったかな。
また何年後になるか分かりませんが、いつか再び安宅で演じて欲しいです。そして次は勧玄君を連れてきてほしい。そして、これまで先代たちが積み重ねてきたものを、後世に伝えて貰いたいですね。

私自身、この4日程とても楽しく、幸せな日々を過ごすことが出来ました。
そして、改めて歌舞伎っていいなと思いました。
新作もいいけど、昔から伝わる古典こそ、歌舞伎の原点であり、大切にしていかなくてはならないですよね。海老蔵さんには、これからも貪欲に挑んでいただきたいです。そして、素晴らしい舞台を見せてくれて本当に有難うございます。

最後に

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昨日のチケットと、入口で戴いたものの中に入っていた、小松のゆるキャラカブッキーのうちわ、そしてうららで買った小松の羊羮「月よみ山路」です。
さっき少し食べました。栗がたっぷりで美味しかった~?少しずつ味わって食べます。