shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

シネマ歌舞伎「ワンピース」

やっと観ることが出来ました♪

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昨年の今頃、話題になってたこの作品。
でも…中村屋贔屓の私は、「阿弖流為」の魅力にすっかりハマっており、「ワンピース」を勝手に敵視してました💧💧
比べられる度に、何かスッキリしない、釈然としない思いを抱いてました。
今思えば、バカだなぁと思うのですが(笑)

まず、敵視していました事をお詫びします。
あと、この作品を見事に歌舞伎として演出した、猿之助さんの実力を素直に凄いなと思いました。

私は漫画「ワンピース」を読んだことがなく、知ってる登場人物と言えば、ルフィとチョッパー位。
果たして、それで大丈夫なのかしら?と思いましたが、心配無用でした。
ちゃんとオープニングに仲間たちの紹介がありましたし、その後のストーリーも非常に分かりやすかった。展開も飽きず、すんなり話に入り込み、最後の兄エースの死のシーンはとても感動しました。
面白かったと言うよりは、いい話だなと思いました。

それより、誰がどの役を演じられているのかを把握するのが大変でした。
猿之助さんら有名どころは分かるのですが、何せ登場人物が多いうえに、何役も兼ねておられる方が多くて、ちょっとややこしい。
チョッパーも人形だったり、子役だったりしたし
(この子役がまた良かったのよ)。

猿之助さんルフィはもちろんですが、福士誠治さんのエースがとても良かったです。
処刑されそうになってた所を、ルフィに助けられたものの、最期はルフィを庇い死んでしまう。
様々な事情を抱えながらも、大切なものを守ろうとする姿は、本当にジーンときました。

ストーリーや衣装は現代風なのですが、動きや展開は歌舞伎風。どちらの良さも出ていたと思います。
各役者さんたちのコスプレもなかなか雰囲気に合ってましたし、皆さん楽しんで演じられていた印象です。中でも、中村隼人君の美しさは際立ってました。イケメンって得だなぁ(笑)一方、敵と闘うシーンでは、歌舞伎役者としての動きの良さも目立っていました。水の中の格闘は大変だったと思うけど、最後までしっかり演じてましたし。

一方、もう1人の若手巳之助君。
彼はズルいです(笑)ボン・クレーは原作ではどういうキャラなのか分からないけど、もう最高。かなり受けました。見た目は奇抜だけど、何か憎めない。
それを巳之助君はとても愛嬌たっぷりに演じてました。今回の作品で一番笑ったのが、ボンちゃん出演シーンでした。

あと、猿之助作品でお馴染みのメンバーたち、そして福士さんや浅野和之さんらの俳優陣、皆さんとても良かったです。
ただ、映画版は実際よりかなり時間を凝縮していて、結構割愛されたシーンもあったんだろうな。それが少し残念だったかも。この作品は、舞台で観た方がいいような気がしますね。

来年、新橋演舞場で再演があるようですね。
ただ、メンバーどうなるんだろう??
例えば、前回もエース役は福士さんと、先日亡くなられた平幹二郎さんの息子さんのお二人が演じられたようですし、他にも何人か変わっていたり加わってたりしています。
あと、市川春猿さんが来年から新派の役者さんとして襲名されるようですし、市川右近さんも右團次襲名でおもだか屋を離れられます。その辺りの事情も気になる所です。

まぁ、猿之助さんの事なので、色々考えはあると思うのですが、益々パワーアップする予感が。
いつか機会があったら、劇場で観てみたいですね。

昨日海老蔵さんブログを見ていたら、麗禾ちゃんと勧玄君もワンピース観たようですね。確かに、あれなら子供が見ても楽しいと思うわ。

最後に、今年の私の誕生日プレゼント。

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本当はリンツのチョコレートの予定だったのですが、歯痛で断念。その代わり、昨日の橋之助さんブログで紹介されていたこれをAmazonで注文しました。
今をときめく若手歌舞伎役者たちの対談集、だそうです。ワクワク。
読んだら、感想を書きますね☺