僕らの歌舞伎 先取り!新・花形世代15人に聞く

今週の月曜日、Amazonで届いて、一気に読むのが惜しくて、少しずつ読んでいきました。
いわゆる、歌舞伎のこれからの花形となるであろう、15人の20代の(松也君は30歳)歌舞伎役者のインタビュー(対談)です。

彼らはいずれも、恵まれてる環境だと思われがちだけど、注目されている分、相当な努力や研鑽をされてるなと言うのが、よく分かりました。
あと、お兄さん方やおじ様方たちが、彼らに対して厳しくも深い指導をされてるなと。
歌舞伎界は、こうして成長していくんだなと感心しました。

15人を振り返って、殆どの役者さんを拝見した事があるのですが、いかに片寄っているかがよく分かった。
観た公演のチラシをファイルしてあるのですが、改めて見てみると、見てる役者さんと見てない役者さんの差がハッキリと。
中村米吉君は、今注目の若手女形さんですが、私は一度も拝見した事がないんですよ。あと、中村隼人君も1度だけで、しかも記憶にない?
歌舞伎好きになって、初めの2年くらいは中村屋しか興味がなく、他の役者さんに目を向ける余裕がなかったと言うのもあって、特に若手はあまり記憶に残ってなくて。さすがにここ2年くらいは、しっかり記憶に残ってますが。
隼人君は、割と見初めの頃だったので無理もないのですが、今思えば「何で見逃したんだろう」と思います。
中村歌昇君、種之助君兄弟もそれぞれ1度ずつ。
こちらはちゃんと記憶にあります(歌昇くんは今年の巡業歌舞伎で、種之助君は大阪のGOEMONで)。

逆に多いのが、やはり中村屋と縁のある役者さんたち。15人の中では、巳之助君、新悟君、児太郎君、橋之助君の4人ですね。
特に橋之助君は、まだ10代の頃から拝見していて、初めは幼くてしかも今より太ってた(笑)それが今では、見映えがよくしっかりした役者さんになりました。ちなみに、亡き勘三郎さんから痩せなさい、と言われたそうです。末弟の歌之助君なんて、可愛い坊やだったのに、すっかり大きくなって落ち着いた青年になりました(こちらは次世代ですね)。
彼らを見てると、まるでおばさんが近所の子供の成長をずっと見守っていたきたような気分になります(笑)

そう言えば、先日巳之助君、新悟君、橋之助君(当時国生)の3人の舞踊(土佐絵)をDVDで拝見したのですが、こういう大人びた踊りを踊れるように成長したのね…としみじみ思いました。巳之助君は、見初めの頃はまだ若さゆえの未熟さがありましたが、ここの所の活躍は目覚ましい。特にお父様が亡くなられてからは、更に一本筋が通ったかのように、しっかりした役者さんになってきてます。ワンピースのボンちゃん最高でした。新悟君は、声の出し方が大きく変わったような気がしますし(聞きやすく、いい声してます)、こちらも昨年辺りから女形として成長してきたと思います。「阿弖流為」の阿毛斗は彼の特徴がよく出てたと思うし、良かった。また観たい?

いわゆる若手の登竜門である「新春浅草歌舞伎」をまだ一度も見ていないので、ここまで片寄ってしまったのかな。
恐らくこれから見る機会が増えると思うし、チェックしていきたいです。
米吉君と隼人君、来年は是非生で観てみたいなぁ。
お二人とも映像ではよく拝見するんですけどね。

この世代、ちょうど立役、女形が半々なのも特徴です。女形さんが多いですね。
この本には15人の写真が掲載されてるのですが、それぞれに個性が出ていて、素敵です。
目の保養になります(笑)

皆さん真面目で、浮かれることなく与えられた役を先輩方の助言のもと、一生懸命吸収しようとしている。まだまだ至らない面は多いと思うし、若手主体の舞台以外はなかなか大役はつかないと思うけど、これから切磋琢磨し合って、役者として高め合っていってもらいたい。
このメンバーの中で、昭和生まれの松也君と梅枝君の二人は、花形と対峙できる実力があると思うし、そろそろ若手から大人に移行する頃かな。歌昇君からの平成世代は、これから伸びしろがある分、成長が楽しみ。ライバルでもあり、同士でもある彼らが、どういう花を咲かせるか、是非この目で見守っていきたいです。

あー、楽しかった。
歌舞伎見たくなっちゃった。
さて、このメンバーで来年何人に出会えるのだろう。ワクワク?