shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

5月花形歌舞伎 大阪松竹座 昼の部

今日も朝から暑い☀😵💦
後で扇風機出さなくちゃ。
何か身体中が痛くて気だるいです。

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昨日観た歌舞伎のおさらいです。
今回は共に観るのが初の演目と言うこと、更に中村屋+澤瀉屋と言う珍しい組合せと言うのも興味津々でした。
猿之助さんの舞台は過去に3度観たことがありまして、「義経千本桜」の川連法眼館の源九郎狐、「一本刀土俵入」のお蔦、そして「吃又」のおとく。源九郎狐の時は、宙乗りが観られない座席でしたし(真上に席があったため)、他2作は女役のため、4度目にして猿之助さんの宙乗りを生で拝見するのは初めて🔰。猿之助さん=宙乗り又は早替りのイメージが大きく、意外な気はしますが、そんなに宙乗りに拘ってるわけでもないので、これまで観ずに来ました。
今回2階席だったのですが(2列目の右端。でも結構見やすかった)、そういう意味ではラッキーだったかも。

その前にまずは舞踊「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」。
この作品は単純に舞踊の美しさや楽しげな様子が伝わって来ました。
勘九郎さん、中村歌昇君、中村児太郎君と言う若さ溢れる組合せ。勘九郎さんもこのような若手との共演が出来るようになってきたのね…としみじみ。
今回の公演の出演者を見て、歌昇君が珍しいなぁと思って、どんな役で絡むのだろうと気になってました。今回は勘九郎さんと共に駕を担ぎやってくる役どころ。二人の絡みがなかなか面白く、息もピッタリ。勘九郎さんが引っ張り、歌昇君も負けずにそれに応える。それがとてもいい感じで伝わって来ました。歌昇君は観る度に進化してる気がします。
そろそろ若手の中でも引っ張っていく立場になっていくのかな??凄く楽しみ😁
児太郎君はまだ若いけど、とても落ち着いてるし、所作や踊りに本当に色気を感じます。普段の彼は、どちらかと言うと男らしい感じがするだけに、余計にそのギャップにいつも驚かされます。こちらも観る度に進化してる。
そのような二人と共演し、勘九郎さんも刺激になると思うし、何よりも若さゆえに見た目が華やかなので、これからもこのような新鮮さのある演目が観たいなぁ。
まさに新緑の綺麗な時期にピッタリでした✨

そして「金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)」
こちらは澤瀉屋縁の演目と言うことで、猿之助さんの魅力満載の舞台でありました。
姫から鬼まで(笑)、更に早替りや宙乗りまで見所もたくさん。贅沢三昧ですよね。
夜の部「怪談乳房榎」が勘九郎さんの魅力満載な舞台なので、今回の松竹座公演は本当にオススメと思います。
さて内容の方は、ざっくり言うと嫉妬の余りに鬼になって化けると言う、歌舞伎には良くありがちなお話になります。
今回は、恋仲の二人(中村屋兄弟)にそれぞれ嫉妬する姫と男が、それぞれ嫉妬に狂い合体して鬼になって行くのです。それを猿之助さんが鮮やかに演じ分けてます。
私は個人的に、猿之助さんは女形のお役の方が好きです。どちらかと言うとお蔦のような、ちょっと蓮っ葉なのが好みですが、お姫様も品があって綺麗ですし、鬼になるのが勿体無い程。
その替わりようが、また凄いんですよ。
さすが魅せてくれます。

中村屋兄弟も負けてはいません。
勘九郎さんは猿之助さんに対峙してましたし、七之助さんもうまく絡んでました。久々に正統派な二人を観られた、と言う感じで嬉しかった🎵🎵
あと、門之助さんと猿弥さんが脇でしっかり舞台を引き締めて、いい味出してました。
澤瀉屋は本当にいい役者さんが揃ってますよね。
ちなみに門之助さんは滝野屋さんなんですけどね。
でも一門の出演が多いですし、私の中ではほぼ澤瀉屋さんなんですよ。
猿弥さんは、澤瀉屋の中では中村屋との共演が多いのですが(先月の赤坂歌舞伎もそうですよね)、いいお役が多くて、いつも印象に残ります。

宙乗りは、美しかった✨
鬼なんですけどね、つい見とれてしまいました。
猿之助さんが宙乗りにこだわる理由がよく分かった気がします。
ご本人もとても気持ち良さそうに空を舞ってましたし。

後半は嫉妬に狂った鬼が暴れます。
こちらも猿之助さんの真骨頂。
迫力が半端なく伝わって来ました。
ああ言う風に、嫉妬で化けて出てきたら恐ろしい。
何か猿之助さんの鬼って化けて出てきそうだもの💧

トーリーが分かりやすくて、しかも見所満載だったので良かったです。
こう言う、歌舞伎らしい作品ってやっぱりいいですね。又観てみたい。
機会があったらまた、猿之助さんの宙乗り観れるといいな。

来月は名古屋の平成中村座
こちらは馴染みの演目が多いけど、今回は桜席がどんな感じなのか楽しめたらなと思います。