shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

今年最後の歌舞伎

昨日睡眠薬を飲んで寝たら、朝起きたのが8時過ぎだった。やっぱり少し効きすぎてるようなので、これからは半錠ずつ飲むことにします。

さて、やっと生歌舞伎観れました😆

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これが私の今年最後の観賞になったのですが、いやーとても楽しめました🎵
多分、これまでの小松の巡業ではNo.1だったかも。
更にこれも多分初めてだと思うのですが、大入り満員だったそうです。
確かにこれまでは空席もチラホラでしたからね。
今年はたまたま土曜日の公演になったこと、獅童さんの復帰作になったことなどが重なったからかもしれません。
これは有り難い事です。

入場した時、どこから来たかシールを貼って欲しいと言われて、各市町を記入したボードに貼りました。人がいたのでじっくり見られませんでしたが、地元小松はもちろん、金沢や私の住んでる白山市にもたくさんシールが貼ってありました。

席は、昨日も書いたように8列目センター😃
こんないい席に座るのは初めて。
正面から、しかもオペラグラスなしでも(但しメガネ着用👓)役者さんの表情が見えるなんて感激でした😂
花道も見やすく、迫力満点。
あれ、近くだったら獅童さんのおみ足や股間見えまくりだったろうなぁ😅凄く鍛えられた足取りで、数ヵ月まで療養してたとは思えないほどでした。

演目は義経千本桜のすし屋と釣女。
どちらも初めて見る演目です。
正直言って「義経千本桜」のシリーズは苦手で、よく上演されるにも関わらず食指が動かなくて心配だったのですが、これはすんなり話に入っていけました。

幕が開けると同時に、母親と娘らしき人物が。
まず、娘の可愛さに驚き👀‼
娘、お里役は米吉くん。
今回楽しみにしてた一つが彼。
若手期待の女形と言われて、映像では何度も拝見していたものの、これまで何故か生では縁がなく、今回が初めてだったのです✨
もう、あまりに可愛くて食べちゃいたいくらい。
せりふ回しも女心を掴んでいていじらしく(ビビビビビー、が見られて嬉しかった😆)、本当に男なのか?って疑いたくなる程(笑)女子力満載でした。
一方、弥助の身分が分かって嘆くシーンや、兄の権太が息を引き取るシーンでは、悲しみのこもった演技でジーンと胸に来ました。
可愛いだけではなく、実力のある役者さんだなと思いました。これからも楽しみです🎵

そのお里が惚れている弥助は萬太郎くん。
今年、やたら萬太郎くん見てるなぁと家に帰って確認したら、何と4回目👀
2月の歌舞伎座、6月の名古屋の平成中村座、8月の納涼歌舞伎、そして昨日。
たまたまとは言え凄いよね💧
彼は、6月の平成中村座の「寿曽我対面」でとても印象に残った役者さんです。若いのに、落ち着いた風情でかつ熱のこもった演技をされるイメージがあります。今年の収穫の1つでした。先月ご結婚されて、これから演技にも幅が出てくると思うので、こちらも楽しみです。
今回は、花道から出てきた横顔がとても整っていて素敵でした。
とても品のあるお顔立ちですよね。
身分を隠してる、とても難しい役どころをとても上手に演じていました。
釣女もそうだったけど、米吉くんとのツーショットが絵に書いたように素敵でした。釣女の萬太郎くんは一転、コミカルな演技でしたね。

獅童さんはもちろん、すし屋の権太。
最初から最後まで病み上がりとは感じさせない熱演をされていて、これまでとは違った意味で体から心から全身で役者になりきっているなと言う印象を受けました。再び舞台に戻ってきて、しかも権太のような大役ですから、彼なりに全身全霊で演じきったのでしょう。
前半の悪どい風貌、後半の死の間際、それぞれにらしさが出ていました。最期はちょっとウルッと来ちゃった😢

脇も片岡亀蔵さん、亀鶴さん、宗之助さんらお馴染みのメンバー。特に亀蔵さんがいると安心します(笑)でも、今の花形で亀蔵さん的位置な役者さんって居ないですよね💧誰か後継者いないのかな??

そして「釣女」。
この亀蔵さんの独壇場でした(笑)
キャストを見て、秘かに楽しみにしてたのです。
これまで中村屋のお芝居で、何度もこの方の滑稽な役どころを見てきただけに、どんな醜女なんだろうって。
まずは萬太郎くん演じるお殿様が米吉くん演じるお姫様を釣り上げます。
さっきも書いたけど、美しいツーショット。
そして亀鶴さん演じる太郎冠者が釣り上げたのは…もう、顔を出した途端爆笑😆
更に二人のコミカルなやり取りが可笑しくて。鶴亀さん、亀蔵さん共に芸達者なので一挙一動が面白く目が離せない。
もう、美男美女を見るべきか、面白い二人を見るべきかとても困りました💧
亀蔵さんのメークがもう少しおてもやん風でも良かった気もします(ほとんど白塗りだけだったので)。
やっぱり「棒しばり」などの太郎冠者が出てくる演目はいいですね。
今年の締めくくりを、コミカルな演目で終われたのは良かったかな。

本当は今年の歌舞伎を振り返ろうと思ったけど、長くなったので後で改めてします。