shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

映画「マイベストフレンズ」

午後からDVDでこの作品を観ました。

今年は、何と言っても小林麻央さんの乳がんでの早すぎる死が大きなニュースになりました。
早いものでもう半年が過ぎたのですね。

この作品を見ているうちに、だんだんミリーの家族と海老蔵さんの家族がダブっちゃって。
ちょっとヤンチャだけど子供思いのパパと、女の子と男の子の2人の子どもたち。
そして乳ガンを患ったママ。
もうリアルすぎて、涙がボロボロ😢

一番泣いたのが、ジェスとミリーが寝ていて、ジェスが目覚めた時既にミリーが死んでいて、そこでジェスが悲しい微笑みを見せた所と、その後ミリーの旦那が来て、ミリーを抱き締めて「愛してる」と言った所。
普通、こう言うシチュエーションって泣く演出にしそうな所を、敢えて微笑む演出にするなんて、逆に泣けました。
あと、「愛してる」は、ご存じの方が多いと思われますが、麻央さんが海老蔵さんに最期に言った言葉です。妻から夫、夫から妻、更に亡くなる前と亡くなった後とそれぞれ違いますが、置かれた状況や、愛し合ってた事は事実で、それがとても胸に染みました。

こう言う作品を見ると、友達っていいなと思ってしまいます。
海外の、女性の友情物語風の作品って結構好きで、何かいいなーって憧れます。
強引すぎる友達にグイグイ引っ張ってもらって、本音で語り合って、いざと言う時助け合える、そんな関係っていいなと思う。

私に限らず、シングル女性って何だかんだ言って強引な位グイグイ引っ張って欲しいんですよ。
でも、世の中の男性たちは及び腰または強引を勘違いしている人が多くて、だから未婚化が進むんですよ。
つまり、男も女も保守的になってきてる。

私は男にはもうそれは求めないけど、友達には求めたいな。
だから友達が出来ないんだけど。
女性もなかなか難しいんですよ。

もしこの映画のように友達が乳がんになったら。
又は自分がなってしまったら。
出来るなら支えてあげたいけど、結局怖くて何も出来ないだろうなと思う。
自分だったら、友達に一切言わずに辛くても一人で抱え込むかな。

あと、現実的すぎて非常に申し訳ないのですが、乳がんにかかり、かなり進行していたら、痛みや辛さを緩和してもらうだけで、そのまま運命として受け入れたいです。
今の私には親友と呼べる存在はいないし、地元の友達はほとんど疎遠になっていて、そこまで重苦しい話をされても今更だと思うし。

それでも本音は、誰かが側にいてくれたらどんなに心強いか。
特に旦那や子どもたちがいたら、私もミリーや麻央さんのように辛い治療を我慢するでしょうし。
でも、幸か不幸か旦那も子どももいないし、ジェスのように親身になってくれる友達もいないからね。

だから「お願い、静かに死なせて」と、治療よりも残りの人生を穏やかに生きる方を選ぶと思います。
働くのを止めて、まだ行ったことのない土地に行き、温泉で療養しながら各地を転々と出来るといいな。

…また話がそれちゃった。
ストーリーは結構リアルに乳がんの治療とか予後の事とか描かれていて、これって同じように奥様や友達が病と闘っていたら、かなり見るのが辛いと思います。
何の関係のない私でも結構辛かった。
そして、麻央さんが生前していたブログで伝えていた事とかなり重なる事が多く、乳がんと闘うのは相当の覚悟がいるなと思いました。

私も 2年前、乳がんの無料検診で小さな石灰化の腫瘍が見つかって、念のために年に1度検診しています。どうかこれ以上大きくなりませんように、と祈るばかりです。
今度は来年の春、ですね。

出来れば乳がんの検診は受けた方がいいと思います。
まずは市などで行ってる無料やワンコイン検診で手軽に。
健康で過ごしたいのなら、小さなお子さんがいるのなら、特に検診して欲しい。
確かにマンモ検査は痛いけど😣

この作品では、ミリーの癌と共にジェスの不妊、更には体外受精でやっと授かったものの、ミリーになかなか言えなかったり、更に転んでその後大変な目に遭ったり、と言う展開もあります。
不妊も大きなテーマですよね。
女にとって気になる症状を、生と死2つのテーマに重ねて上手く描かれてましたし、女優さんたちも良かった。

アメリカ映画ではなく、イギリスの作品だったのですね。そのせいかどこか新鮮さを感じました。
イギリスのちょっと片田舎的な雰囲気が良く出てたような気がします。

ちょっと重いけど、いい映画でした。
最近洋画で当たりの作品が少ないけど、たまにあるので、やはり止められません。