shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

映画「花戦さ」

最近、訳あってブログ書く気になれず、悶々とした気分でいましたが(手紙も同じ理由で書けず)、久々にお仕事ブログを書き、DVDを見ていたら少し元気が出てきたかな??
ちょっと気持ちがスランプだったのかも。
6月に向けて少しでも気分が上がるといいのですが。

そんな中、先日WOWOWで録画した「花戦さ」を見ました。
正直言って期待してなかったのですが、良かった。
と言うのも、野村萬斎さん。
狂言師としても俳優としても、個人的には嫌いではないのですが、これまで萬斎さんの映画ってあまり相性が良くなくて(ごめんなさい)。
でも、今回は良かったです。
あの時代の話って数多くあるけど、池坊の創設者の話ってこれまでにそんなになくて、それが新鮮だったのもあります。

池坊ではありませんが、6年くらい生け花をしていた事があり、単純に生けた花の美しさも楽しめたし、あと花にまつわる人々の思いを垣間見ることが出来て、花の力ってすごいなと思いました。
川原で石を積み、そこに一輪の花を活けて亡くなった人の供養をしたり、殿様のために大掛かりな生け花を披露したり、様々な場面で花を活けては人々を助けたり、人の心を入れ替えたり。

千利休との関係性は素晴らしかった。
茶道と華道を極めるもの同士、お互い助け合いながら親交を温めてきたのに、利休が切腹したことによって専好がスランプに陥るのですが、それを救ったのは町人の方々が利休のために持ち寄った花でした。それ故秀吉の怒りを買い、悲劇をもたらすのですが、そういうのっていいな、と思いました。

あと、憎き秀吉の跡継ぎが亡くなり、彼のために花を生けてるシーンも良かった。
子供には罪がないから、と。
そういう心根が、最終的に秀吉の心を動かしたのでしょうね。
それも花で。
そう来たか、と言う感じ。
とても勇気のある行動だと思いました。

萬斎さんの専好はもちろん、佐藤浩市さんの千利休市川猿之助さんの秀吉も良かった。
久々にいい作品を見たな、と言う感じ。
そして私も花のお陰で、少し淀んでいた気持ちが取れたような気がします。
花って見るだけで人の心を幸せな気分にさせるんだな、と実感。
そういう気持ちの余裕がここ数日の私に欠けてた気がします。
これから気持ちが不安定な時は、花を見に行くのもいいかもね。

今日も暑かったです。ずっと半袖でも問題なし。
やっと毛布を干せました😆
もう屋根が燃えるように熱かったです🔥
さて、気分を入れ替えて今週も働こうっと。