shishouの独り呟き

40代、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

舞台「大阪七月大歌舞伎」

歌舞伎を好きになって、もう8年位になります。
その間様々な歌舞伎を見てきました。
中でも中村屋の公演はかなり見てきましたが、ここの所あまり見たい作品がなく、更に勘九郎さんが来年の大河ドラマの撮影でほぼ歌舞伎の舞台に立っていません。そのため、つい歌舞伎から足が遠ざかってしまいました。

それでも、高麗屋の襲名公演は是非とも見たかった。
本当は4月の御園座公演に行きたかったのですが、料金がとてつもなく高く手が出ず、泣く泣く断念。
あの月は魅力的な演目が多かったんですよ。
で、ニンゲン御破算のチケットを確保できたのを確認できてから、昨日の公演で空いてるチケットを確保して、無事に見られる運びとなりました。

更に、一幕見席もあるというじゃないですか。
実は夜の部では白鸚さんを口上でしか見ることが出来ず、寂しいなと思ってたので、昼の部の「河内山」とあとは「勧進帳」を一幕見で取ろうと目論みました。その顛末は、昨日のブログその①を見てください。

f:id:shishou08:20180716155614j:plain

大阪の公演とありまして、大阪に縁のある役者さんたちが勢揃い。
若手は壱太郎くんと歌昇くん種之助くん兄弟位でやや寂しいけど、その分ベテラン勢がご活躍されていて、頼もしい限り。

まずは昼の部の「河内山」。

f:id:shishou08:20180716160100j:plain

実はこれが初白鸚さんになります。
幸四郎さんはこれまで何度も拝見してますが、なかなか機会がなく、お元気なうちに是非と思い、やっと念願が叶いました。
お年は召されましたが、まだまだご立派に舞台を勤めておられますし、セリフも達者。
この舞台は渋めの演目で、正直言って途中で少し眠くなったけど、後半のまくし立てるシーンやラストの啖呵を切るシーンはさすがでした。
脇の歌六さんや彌十郎さんらもいい味出してました。
何故か彌十郎さんを見ると安心します😊
多分一番よく見ている歌舞伎役者さんでは。
ブログもいつも拝見してます。
最近、息子の新悟くんと別々の公演が多く少し寂しいな。
歌六さんの息子さん米吉くんも今回は不在。
その分壱太郎くんが奮闘してました。

夜の部「御浜御殿綱豊卿」(おはまごてんつなとよきょう)
こちらは初めて見る演目です。
久々の仁左衛門さん。そしてそれに挑む役が中車さん。
このキャストだけでワクワク。
仁左衛門さん、相変わらず格好いい。
私の隣の人は、明らかに仁左衛門さんのファンらしく、ずっとオペラグラスで追っていましたし。
華があり、風格もあるし、軽快なお役も似合うし、とにかく何をされても絵になる。
中車さんが屋敷に現れてからの二人のやり取りが何か腹の探り合いなんですが、面白くて。
お互い負けていない。
中車さんはそのあたりはさすがだな、と。
歌舞伎でこういう役が出来るようになった辺りは、進化してるのでしょう。
悪くはないけど、やっぱり「香川照之」が 強いなと思う所があるんですよね💧💧
出来れば1年ほど歌舞伎に専念して欲しいけど、テレビ界が離さないか。

そして口上。
皆さん愛のこもった、温かいお言葉を述べられていました。大御所藤十郎さんから、一番若い猿之助さんまで豪華なメンバーが勢揃い。
でも…また中車さんの話になって申し訳ないのですが、中車さんの口上での席、結構偉い方の席だと思うのですが、あれでいいの??
だって、仁左衛門さんの隣ですよ。
猿之助さんは割と目立たない席にいらっしゃっただけに、余計にそう感じました。

個人的には鴈治郎さんのがツボでした😆
幸四郎大阪人計画、それだけでも面白いのに、ジャイアンツファンを止めてタイガースファンに、って。さすがにこれは熱烈ジャイアンツファンの幸四郎さんには無理だわね💧
そんな鴈治郎さんは私と同じドラゴンズファン。
時々中スポにも出てます。歌舞伎役者でドラゴンズファンって珍しい。しかも上方の役者さんなのに。

今回ベテランの役者さんが多かったので、どちらかと言うと白鸚さん寄りのコメントが多かったですね。幸四郎さん向けでは、彌十郎さんが「阿弖流為」の話題を出してくれて嬉しかった😆そう、松竹座でも上演しましたもんね。NEXT、頼むよー😃

お二人の口上にも、それぞれの覚悟のような強い決意が出ていて、頼もしかった。
それぞれ父上が名乗っていた名跡を継いだのだから当然なのですが、こうしてお元気なうちに次を託せるのは本当に喜ばしいことです。
歌舞伎の世界では意外にも3代揃っての襲名は少ないらしく、今回のように2世代続けては非常に珍しいらしい。
白鸚さん、幸四郎さん共にずっとお元気で、出来れば次の世代も3代で襲名が出来ることを願ってます。

次は「女殺油地獄

f:id:shishou08:20180716194400j:plain

この作品は2度目。
数年前、明治座菊之助さん七之助さんコンビで拝見しました。
今回は幸四郎さん、猿之助さんの名コンビ。
昨日のブログにも書いたけど、正統派の歌舞伎でのコンビとしては共に実力派で、寧ろこういうのを見てみたい。
幸四郎さんは、ちょっと頼りない感じの役をさせるとハマりますね。今回も屈折した弱い役で、借金を重ねて窮地に陥ります。
そんな時、助けてもらおうと顔見知りの女房にすがり付くのですが断られ、殺害してしまいます。
この女房役が猿之助さん。
こちらはしっかり者で、世話を焼くタイプ。
それが仇となり、結局殺されてしまうのですが。

この舞台の見所は、樽から油が流れ出して二人が滑りながら追って追われる場面。前回の時、凄くシリアスなシーンなのに笑いが起きて違和感を感じたのですが、今回は皆さん真剣に事の行方を追っていて、笑いがほとんどありませんでした。
それだけ見応えがあったとも言えます。

いやー、やっぱり歌舞伎は良いですね。
こうして昔から継がれている作品を、もっと大切にして欲しいなと改めて思いました。
見れて良かった。