shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

髑髏城の七人season風(WOWOW)

髑髏城シリーズ第3弾。
これはライビュも観ていないので、とても楽しみにしてました。

…このシリーズ、とても勿体無い。
捨之助の松山ケンイチさん、もちろん良かったんです。
…でもね、後半以外は彼のよさが生きてなくて。
更に天魔王も良かったんですよね。
ああ言う役もイケるんだ、と言うのは意外な発見でした。

でもね、私はそれぞれ単独で観てみたかった。
二役では、それぞれの個性を消してしまったような気が多少するし、本人も消化不良だったのでは(決して実力不足ではない)。

あの…ここからは少し辛口になります。
これは、キャスト発表時から不安でした。
そして、その不安は的中しました。
いのうえさんは良かったと仰ってましたが、どこが?と。
蘭兵衛の向井理さん。
セリフも棒読みだし、致命的なのは殺陣。
松ケンさんの殺陣のうまさは、「蒼の乱」や「ふたがしら」で証明されてます。
ところが、蘭兵衛との絡みのシーンでその良さがほとんど伝わってこなかったのです。
多分、ですが、松ケンさんが向井くんに合わせていたのかな、と。
もちろん向井くんは彼なりに頑張ってたと思います。初殺陣だったみたいし。
でも…これまでの蘭兵衛を見てるから余計に感じるのですが、明らかに殺陣の動きが遅く、テンポが悪かった。
それがとても歯がゆかったです。
花の山本耕史さんは、スピードはそんなに速くありませんでしたが、殺陣さばきは美しく、周りとも調和してましたし、鳥の早乙女太一さんは言うまでもなくキレ、スピード、テンポが素晴らしく、更に動きが乱れない。
ビジュアルの美しさも大事ですが、蘭兵衛はやはり殺陣がある程度上手でないと。
それが証拠に、蘭兵衛亡き後の捨之助の殺陣は打って変わって素晴らしくなってたんですよ。
向井理君ファンの方、凄いキツい感想でごめんなさい。良くも悪くも想像通りだったな、と。

その穴埋めをしたのが、兵庫の山内圭哉さん。
兵庫はこれまでわりと若手が抜擢されてましたが、今回このシリーズで山内さんを起用したのは正解。
この方は見かけによらず(失礼)動きが軽快で、殺陣さばきも上手いんですよ。いつもより輝いていました。
極楽太夫田中麗奈さんも良かった。
この役は、若くて少し生意気そうな感じの人が似合うかなと思います。私は2011年版の小池栄子さんが一番好きですが、それに負けていなかった。色気が感じられたし、気っぷも良かった。
贋鉄斎の橋本じゅんさん。
これまでの古田さん、成志さん同様ハジけていましたが、少し抑え目、と言うか、松ケンさんとの絡みが淡白だった??
もう少しいじっても良かったのでは。
それか、兵庫との絡みを少し増やした方がよかったのかな、と。どうやらじゅんさん贋鉄斎は男好きだったみたいだし、兵庫に惚れる、とかね(笑)
山内さんとならうまく絡めたのではないのでしょうか??
狸穴役の生瀬勝久さんもいい味出してましたし、蘭兵衛さえ良かったら…と余計に思ってしまいます。

このシリーズは本当に好き嫌いが分かれると思います。
でも、キャステイングによって大きく変化するから、もう少し考えてほしいかな…と思うのですが、どうでしょうか。
個人的には勿体無い、としか言えません。
あくまでも私個人の意見なので、気を悪くされた方ごめんなさい。

次は月上弦か。
これはライビュで観てますが、又改めて見たらいいかな。
来月の「蒼の乱」、やっぱり録ろう。
松ケンファンの方はもちろん、そして私同様今回の舞台で消化不良だった方、是非こちらで松ケンさんの実力を是非ご覧下さい。

今回はキツい感想になったな💧