shishouの独り呟き

アラフィフ、独身、派遣社員。薄給なのに趣味は金のかかるものばかり。そんな女の日常です。

改めて

今日は朝から雨☔
でも、明日から天気が回復するらしい。
嬉しいな😃
明日はチケット🎫を取りに小松まで行く予定です。

先日、図書館で「海老蔵を見る、歌舞伎を見る」(中川右介著)と言う本を借りてきました。
この本はいつか読んでみたいなと思っていて、図書館で見つけたときは嬉しくなって。
2日間かけて読みましたが、私が日頃歌舞伎界に対して抱いてるモヤモヤの正体が分かりました。

松竹が企画する歌舞伎と、私が望んでいる歌舞伎がかけ離れているな、と言うのが正直な感想でした。
だから歌舞伎座では魅力的な演目が少ないのだな、とか、海老蔵さんなど歌舞伎座にあまり出られない役者さんは、新作に頼らざるを得ないんだなとか。
世代でも、恵まれた世代とそうでない世代がいて、特に50歳前後の役者さんが非常に少ないとか。確かに芝翫さん位ですものね。

正直言って、今の大御所さんよりも、海老蔵さんや猿之助さんの方がお客を呼べる力はあります。
現にこのお二人の公演は、チケット🎫が完売する確率が高いですし。
でも、大御所たちがお元気なうちは、彼らの息子や親戚筋以外では、歌舞伎座では客演が出来ない。
それが大きな歪みを出しているのかな、と。
人気と実力が興業数に比例してない、と言いますか。

そして、玉三郎さんが不遇な若手役者さんたちの面倒を見ていると言うのも。
これは有名な話なのですが、中村屋兄弟などは玉三郎さんがいなかったら、もっと不遇な目に遭ってると思うのです(正直言って、中村屋歌舞伎座出演がかなり少ないことにかなりショックでした)。

海老蔵さんも、自らも不遇な中、積極的に若手を起用しているようですし。海老蔵さんは、右團次さんと言う頼もしいパートナーも得ましたしね。
右團次さんにとっても、中車さんが歌舞伎入りしてから澤瀉屋での自らの立場が危うくなった所での襲名になったので、良かったのでは。
個人的には、右團次さんのように、歌舞伎の血筋や養子でなくても、主力として演じられる役者さんがもっと育って欲しいですね。

猿之助さんは、むしろ不遇を自らの強みにしている感じがします。こちらも積極的に若手を活用してますしね。人気だけではなく実力があるのも海老蔵さんと同じ。この二人でいつか、何かして欲しいなと思ってますが、無理かな??

それに比べると、中村屋は立場が弱いなと思う。
勘三郎さんもそうだったと聞きましたが、父親がいないのが、そこまで影響するのか…と。
今、とても奮闘してるものの、イマイチ物足りない気がして。今が辛抱の時なのかもしれませんね。
私はお二人にして欲しい演目がたくさんあるのだけど、それが叶うのはいつの事になるのでしょう。

著者の中川さんが、現在行われている高麗屋の襲名公演で「阿弖流為」をして欲しい、と本の中で仰ってましたが、本当にその通りだと思った。
そう、これは私の思い入れの強さもあるのですが、「阿弖流為」があまりにも良すぎて、歌舞伎での中村屋が物足りなくなったのもあるのです。
それほどインパクトがあったし、また再演して欲しいと強く願ってるのですが。でも襲名公演期間中は難しそうですね。
出来れば幸四郎さんの体が動くうちに(出来れば40代のうちに)再演を望む、です。

あと、今のその世代たちがもう少し年を取ったら、そう言う家や血筋ごととかではなく、その垣根を越えた共演できるといいのになと思います。
そうなるといいのに。まだ少し先の事になりそうですけどね。
それまでは我慢するしかないのか。
そして、ここが一番肝心なのですが、皆さんお元気であって欲しい。
もう、勘三郎さんたちのように相次いで失う事はあってはならないと思います。
歌舞伎の休演は、本当に真剣に考えて欲しいです。
また誰かが、病に倒れたりしないように。
海老蔵さんの行為が、他の役者さんにも繋がりますように。

でも、長生きするのも考えものだと。
お元気だと、ついご自分が演じてしまい、そのせいで息子たちが犠牲になってしまった、と言う坂田藤十郎さんの話には少し考えさせられてしまった。
確かにそうなのかもしれません。

私自身、今年からちょっと考えを改めようかな、と思いました。
本当にいいもの、観たいものだけを見る。
注目されてるから、話題になってるからと、無理して観ないようにする。好きな中村屋の舞台でも、食指の動かないものは行かないようにする。その代わり、他の役者さんで「これは観たい」と思うものは積極的に行く。
で、やはりモヤモヤしたり、楽しめないなと感じたら、少し距離を置く事も考えるかもしれない。歌舞伎は年を重ねるごとに変わる可能性があるから、観るのを止めることは考えてませんが。

で、その間は他の舞台を見る。
新感線やNACSや、他の素敵な舞台は歌舞伎以外にもたくさんあります。
これまで歌舞伎に注ぎ込んでた分、なかなか行けなくなった旅に出るのもいいかもしれない。

ちょっと極めすぎたのかも。
そして、見る目が超えてしまったのかも。

何か、そんな事を考えてしまった。
ちょうど今年は、勘九郎さんが大河で歌舞伎を離れる機会ですし、その間にクールダウンしてみよう。

最近、今度見る舞台「江戸は燃えているか」の舞台の感想がちょくちょくUPされるようになりました。三谷さんの公言通り、かなり面白い作品のようです。皆さん面白いけど、特に松岡茉優さんが最高らしい😆私は彼女を「あまちゃん」で初めて知ったのですが、凄くいい女優さんになりましたよね。
演技もシリアスからコメディまで幅広いですし、キャラも面白い。楽しみです🎵

今日は朝からちょこちょこ書き連ね、久々の長文となりました。
でも何かスッキリした🙌
さて、休みだ。